経済回復のスピード鈍化 [投資関連ニュース]

国際通貨基金(IMF)は11日、欧州経済の見通しに関する報告書を発表した。今年から来年にかけ、弱い足取りながら回復へ向かうと予測する一方、長期的な問題への取り組みが必要だと強調している。まだまだ市場は激安を求めているようだ。

報告書によると、欧州経済は輸出の伸びや政府による景気刺激策を背景に、回復に向かう見通し。一方で、失業率が悪化し続けていることや、金融業界が信用危機にさらされていることなどの問題が続き、回復のペースは遅いと予想される。

報告書は、ギリシャの財政危機問題について、EU域内に長年存在する構造的な問題を浮き彫りにしたと指摘。問題を解決するためには、好況時の財政規律を強化し、危機への対応策を確立する必要があると述べた。危機対応については、景気刺激策などの政府介入に関する「コストと限界」が懸念事項となりつつあると警告した。

IMF欧州部門の責任者は、「一部の国では、財政運営の持続可能性を懸念する声が上がっている」としたうえで、政府は経済を支え、危機に対応しながら、同時に政策が持続可能であることを明確に示すべきだと強調した。

報告書はまた、債務超過懸念はギリシャだけでなく欧州全体に広がっていると述べ、各国に財政赤字の縮小へ向けた努力を呼び掛けている。

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